2/12/2017

あるいはそれはすでにあったのかも知れないと

ある時ふと気がつくのかも知れない


とてつもなくゆっくりと

時計の針が遡るのが見えるくらいに

落ちていく先にあるものはなんなのか


繋いだ手が滑る

もう一度と開いた手が掴んだのは

見えない何かだった

もう

もとあったあの手はないのだ


別の手に思い焦がれ

掴むことはできずに

まだまだあたしは落ちてゆく


いつになればどこかへたどり着けるのだろうか

めくったカードはブランク

どこかへ


遠いどこかへ


2/07/2017

切れた糸。

愛しているといわれて、愛しているとはこたえられるはずもない。

あたしは嘘が付けないから。

というかだ。

愛しているといいながら、あたしが誰を愛しているかもわからないなんて、

あなたの目にはあたしはどう映っているのだろうか。

何にも知らないんだね。

そう。

知ってた。

あたしのことなど、何にも知らない。

それでどうやって、何を愛すのだろうか。

切れた糸は戻らない。