4/27/2011

怖い夢。<注・ちょっと暗いかも>

変な夢を見た。私はどこかで遊んでた。みんなでまったり語合ったり、子供達と不思議な遊園地があったり。そして、私や他の人はしばらくしたらそこから「帰る」のだ。帰ろうとどこかの施設へ向かってる。時間があんまりなくて大急ぎ。誰もが必死に走ってる。なぜかストーリーが緊迫してきた。

必死で走った。途中でコブラに出会ったり車で帰ろうとする人に邪魔されたり。とにかく必死だ、間に合わなくては。施設に着いたはいいがおかしな邪魔ばかり。2階へ行きたいのに、他の階へと引っ張りおろされて、おかしな人達に絡まれる。もう、ええ加減ぶちぎれる。

何とかおかしな人達をやり過ごしたが、自分の荷物は持ってこられずだった。それでも仕方なしやっと小さいけれどそこを出られるゲートへとたどり着いた。チケットを渡される。みんなとは違うもう少し後の時間だった。なんだ、あたしこんなに急がなくてもよかったんじゃん。

とはいえ、荷物を取りに戻ったらまた遅くなる。あきらめる。右手にはミカン。これだけお土産に持って帰ろう。ゲートを越えるとなぜか消毒の部屋。壁の穴から消毒の液が全身へと散布される。それを終え強化ガラスの通路とドアをいくつか通る。そこら辺から、その映像は過去の記憶となっていく。

そう、あの時。あの時、あたしがミカンさえ持っていなかったら。ミカンさえ持って帰ろうとしなければ、数年後のあんな惨状を目にしなくても良かった。最後の荷物チェックの台にミカンを置いてガラスのドアを抜ける。ゆっくりと動く視線の先にはガラスの向こうミカン。

そのミカンから突如、我先にと大きなアリが出てきたのである。周囲は瞬間パニックに陥った。あっちの生き物がこちらへと来てはいけない。チェックを通り抜けて、消毒もやり過ごし、彼らはこちらへと来てしまった。全てのゲートは警報と共に閉じられた。まだあちらには人が沢山残ってる。

私は戻ろうとした。だって、あたしの持ってきたミカン。ガラスの向こうで人が泣き叫んでいる。なのに、力のない私は引っ張られ連れて行かれる。決して人の力でどうこうできないシャッターが下りる。あそこは閉じられるのだ。いや、隔離されるのだ。あの憩いの場も、遊園地もそこに居た人達も。

どうなったのか、想像すらできない。シャッターを閉められ、コンクリで固められ、封鎖され、幾年か過ぎ去った時、あたしはその向こう側をみる。あの時のまま、散乱した施設。固められたコンクリートに残る夥しい数の紅い爪あと。何とか外へ出たいと沢山の人がかいた後。

そこには散乱した色々な「モノ」と「爪あと」しか残ってはいなかった。人の気配も生きている何かの気配もそこにはなかった。ただただ、凶器に満ちて憎しみの満ちた静寂しか残っていなかった。

あのミカンさえ私が持って来なければ、こういう事にならなかったのか。それともいつかはこんな自体が起きていたのか。大体、あそこはいったい、どこでなんだったのか。それは思い出せない。


幾度となく眠りが浅くなり、夢から抜け出そうと何度もしたのだけれど、最後まで見ないといけないという気持ちも抑えきれず、自分自身の回想が収束するまで目を閉じていた。アレはなんだったのか、何の物語だったのか。私はそれを自分自身に問うていかなければならないのかもしれない。

2/16/2011

つむぐ つむぐ

ことばを つむぐ

あなたを おもう ことばを つむぐ


つむぐ つむぐ

じかんを つむぐ

あえない じかんの あいまを つむぐ


つむぐ つむぐ

こころを つむぐ

おおきく ふえる ふあんを つむぐ


つぐむ つぐむ

あなたは つぐむ

あたしの おもいに おくちを つぐむ



みちたりてなお もとめる つきに

たいようの ひが ふりそそぐよう

ただ かぎりなく あいしてください



つぐむ つぐむ

こころを つぐむ

なお おもすぎる くさりのように