気をつけて。
あなたのそばにいる人は。
ほんとにあなたのお友達?
お面の下はのっぺらぼう。
中は空っぽ。虚無が広がる。
あなたがゆだんしたのなら。
あなたの力を奪ってく。
もしもあなたが奪われたなら。
あなたも顔をなくすでしょう。
同じお面を被った下に。
虚無が果てなく広がるでしょう。
あなたが力を渡さないと決めてしまいなさい。
そうすれば、彼らに為す術はありません。
photo by Oracle of Shadows and Light
鏡の中。
どうか 醜い私がいませんように。
どうか 悲しそうな瞳が映りませんように。
どうか 唇が震えていませんように。
どうか。
どうか。
「大丈夫。私は元気。」
そんな 情けないセリフが出てきませんように。
魂は月のよう。
誰もがどこか欠けている。
それを満たすために生きる。
誰かを求めたり、何かを追い求めたり。
そうやって少しずつ満ちてゆく。
そして、満月のようにすっかりと
満たされたように思えても。
また何かを求め欠けてゆく。
そうやって
繰り返し 繰り返し。
螺旋のように舞い上がる。
だけど、人はあまり気づかない。
欠けていると信じ込んでいるそれは
影だ。
どんな魂も常に完璧だ。
まぁるいまぁるい月のよう
何の、誰の魂も完璧に丸いのだ。
それに気づくための練習なのだ。
生きるとはそういうことだ。
誰もがそれを求めてる。
新月の夜のよう
真っ暗で何も見えなくて
心細くて。
でも。
あなたの魂は真ん丸い。
完璧に美しく丸いのだ。
しばし影に照らされて
何も見えないだけなのだ。
光を求めて動き出せ。
求めれば、それはわけ隔てなく
降り注ぐ。
月のめぐりのそのように
時間がかかる時があっても
それは必ず降り注ぐ。
己が魂の姿を思い出せ。
小さな足跡
大きな足跡
ふたつそろった足跡
誰かの足跡を追う足跡
ちょっと引き返す足跡
ぐるぐる回ってる足跡
沢山の足跡でそれはもう足跡には
見えなくなる
そして、風が砂をさらい
また足跡は一から始まる
ぷちん。とボクがハジけると
お口の中がサワヤカさ
ぷちん。とボクがハジけたら
心の中までサワヤカさ
ぷちん。とボクがハジけても
飲んでくれなきゃ サヨウナラ。
さぁ、夏が始まった
夜散る桜の儚さを
冬をもってぼくは知る
君想う虚しさを
目覚めをもってぼくは知る
夢は真綿で幻想の
君とぼくとを締め付ける
四季の様
めぐりめぐりて
今もなお
今宵もぼくを苦しめる
温度の無い手が頬に触れ
現実(まこと)の頬に後残す
忘れがたき唇に
今宵もぼくは涙する
忘れた恋は変わり逝き
されど憾める恋でなく
想い焦がれて毒を吐き
卑屈がぼくを戒める
四季の様
春来て桜で耐え凌ぎ
夏の日差しに目を閉じて
秋に紅葉で紛らわし
冬は黙して目を閉じる
変わりなき世の儚さよ
どなたか殺して下さいと
握る拳も力なく
己の欺瞞に息を飲む
狂い咲く花
ハラハラと
嗚咽を堪えて
夢を飲む
振り払えない
切なさに
赤い血をもち
立ち向かう
例えばそれが
無意味でも
例えばそれが
虚構としても
血を流さずに
生きられぬ
我が心(み)を憾む行為でも
夜桜 今宵も咲き乱る
ぼくの心を知らずとも
人を癒せと咲き乱る
ただ月光に美しく
己が生を全うす
お前も生を貫けと
悲しい恋を貫けと
狂気に任せ貫けと
ぼくの心に舞い落ちる