12/13/2010

Faceless Ghosts and the Haunted Girl



気をつけて。

あなたのそばにいる人は。

ほんとにあなたのお友達?

お面の下はのっぺらぼう。

中は空っぽ。虚無が広がる。

あなたがゆだんしたのなら。

あなたの力を奪ってく。


もしもあなたが奪われたなら。

あなたも顔をなくすでしょう。

同じお面を被った下に。

虚無が果てなく広がるでしょう。


あなたが力を渡さないと決めてしまいなさい。

そうすれば、彼らに為す術はありません。



photo by Oracle of Shadows and Light

9/16/2010

鏡の中。

鏡の中。



どうか 醜い私がいませんように。


どうか 悲しそうな瞳が映りませんように。


どうか 唇が震えていませんように。


どうか。


どうか。




「大丈夫。私は元気。」


そんな 情けないセリフが出てきませんように。

9/08/2010

Shallow Grave




今日もあなたは想いを馳せる

失ってしまったあの人や
失くしてしまった思い出に

見えない鎖につながれて
あなたは今日も想いを馳せる

かつて手にした人・事・物
そして手からこぼれていった人・事・物

どんなに想いを注いでも
戻ってこない思い出に

自ら鎖を首にかけ
あなたは今日も想いを馳せる



photo by Oracle of Shadows and Light

9/04/2010

魂は月のよう

魂は月のよう。


誰もがどこか欠けている。
それを満たすために生きる。


誰かを求めたり、何かを追い求めたり。
そうやって少しずつ満ちてゆく。


そして、満月のようにすっかりと
満たされたように思えても。
また何かを求め欠けてゆく。


そうやって
繰り返し 繰り返し。


螺旋のように舞い上がる。


だけど、人はあまり気づかない。
欠けていると信じ込んでいるそれは
影だ。


どんな魂も常に完璧だ。
まぁるいまぁるい月のよう
何の、誰の魂も完璧に丸いのだ。


それに気づくための練習なのだ。
生きるとはそういうことだ。
誰もがそれを求めてる。


新月の夜のよう
真っ暗で何も見えなくて
心細くて。


でも。


あなたの魂は真ん丸い。
完璧に美しく丸いのだ。
しばし影に照らされて
何も見えないだけなのだ。


光を求めて動き出せ。
求めれば、それはわけ隔てなく
降り注ぐ。
月のめぐりのそのように
時間がかかる時があっても
それは必ず降り注ぐ。


己が魂の姿を思い出せ。

7/23/2010

足跡

小さな足跡


大きな足跡


ふたつそろった足跡


誰かの足跡を追う足跡


ちょっと引き返す足跡


ぐるぐる回ってる足跡


沢山の足跡でそれはもう足跡には


見えなくなる


そして、風が砂をさらい


また足跡は一から始まる


7/10/2010

炭酸の歌 1

ぷちん。とボクがハジけると


お口の中がサワヤカさ


ぷちん。とボクがハジけたら


心の中までサワヤカさ


ぷちん。とボクがハジけても


飲んでくれなきゃ サヨウナラ。

6/30/2010

Carousel Fairy





くるくる回る 回転木馬

あなたはいつまで乗ってるつもり?


ひとりぼっちの 回転木馬

同じ景色は面白い?


同じトラブル

同じ反応

同じリアクション

いつものパターン


楽しいならば、構わないけど。


古い昔の 回転木馬

元いた所に戻ってくるの


時計の針は進んでも

あなたは前には進みはしない


降りたら怖い 何かが待ってる?

待っているのは新しいあなた


しがみついてた 回転木馬

二度とはここには 戻らないでね。

photo by Oracle of Shadows and Light

6/21/2010

夏至。

さぁ、夏が始まった


太陽は力いっぱい輝いている

少しずつ蓄えてきたエネルギーを
解放する時だ

さぁ、森へ行こう

妖精たちが集う

きのこでできたその輪の中へ

大地の萌え芽を踏み鳴らし

リズムに乗ってさぁ、踊ろう

忘れちゃいけない帰り道

それだけちらっと視界に入れて

妖精たちとさぁ、踊ろう

くるりくるりと踊ったら

心は晴れる 軽くなる

太陽の陽を浴びて夏へ急ごう

また来る 寒い冬までは

命を燃やしてさぁ踊ろう

5/29/2010

四季

夜散る桜の儚さを
冬をもってぼくは知る
君想う虚しさを
目覚めをもってぼくは知る

夢は真綿で幻想の
君とぼくとを締め付ける

四季の様

めぐりめぐりて
今もなお
今宵もぼくを苦しめる
温度の無い手が頬に触れ
現実(まこと)の頬に後残す
忘れがたき唇に
今宵もぼくは涙する

忘れた恋は変わり逝き
されど憾める恋でなく
想い焦がれて毒を吐き
卑屈がぼくを戒める

四季の様

春来て桜で耐え凌ぎ
夏の日差しに目を閉じて
秋に紅葉で紛らわし
冬は黙して目を閉じる

変わりなき世の儚さよ
どなたか殺して下さいと
握る拳も力なく
己の欺瞞に息を飲む

狂い咲く花
ハラハラと
嗚咽を堪えて
夢を飲む

振り払えない
切なさに
赤い血をもち
立ち向かう

例えばそれが
無意味でも
例えばそれが
虚構としても
血を流さずに
生きられぬ
我が心(み)を憾む行為でも

夜桜 今宵も咲き乱る
ぼくの心を知らずとも
人を癒せと咲き乱る

ただ月光に美しく
己が生を全うす



お前も生を貫けと

悲しい恋を貫けと

狂気に任せ貫けと

ぼくの心に舞い落ちる

5/28/2010

ツキ

ソコハカトナク カガヤクヨルニ
ツキノシズクモ キラメイテ

キミノコエニ ムネヲサキ
ココロノキシミニ メヲトジル

ヌマノソコカラ ウカブノハ
オキワスレテキタ アワイユメ

ボクノナミダハ カキケサレ
ツキヨニ ヒトコエ トリガナク

ソコハカトナク カガヤクヨルハ
キミノナミダモ キラメイテ

アトワズカナリ ヨアケマデ
ハカナキ ユメノ オワリマデ